大粒で美味しいイチゴならジャパンフルーツチャンネル

     イチゴを仕入れる
メイントップヴィジュアル メイントップヴィジュアル2 メイントップヴィジュアル3
2023.01.24
いちご 栽培イチゴについて

アグリテックがここまで来た!いちご工場における自動化について解説。

最近話題のアグリテック。その影響はイチゴの生産にまで及んでいます。自動化したいけど、何に気を付ければいいのか分からないという方は多いはず。そこで今回は、イチゴ工場における自動化について解説します。自動化に伴う注意点やメリット、課題などに触れるのでイチゴ産業における自動化の重要性と影響などを知りたい方は、ぜひご一読ください。

いちご業界における自動化

自動化は、イチゴ業界を含む多くの産業で重要な課題になりました。自動化によって、生産プロセスをより効率的かつ効果的に管理できるようになり、その結果、生産性の向上と品質管理の改善を実現できるようになります。イチゴ工場の場合は自動化によって、収穫された果実の品質が向上し、また、収穫や選別にかかる人件費を削減することで、工場全体の効率と収益性を高めることができます。

自動化の前に考慮すべきポイント

自動化を導入する前に、イチゴ工場が考慮すべき点がいくつかあります。
まず、工場の技術的能力を把握する必要があります。技術的能力には、既存の設備や通信システムなどのインフラや現在の生産プロセスなどが含まれます。現状の分析は、自動化を進めるのに役立ちます。

次に、自動化のコストです。コストには大きく2種類あります。自動化するまでの導入コストと導入したあとの運用コストです。導入コストには、機器そのものやその設置コスト、研修するための人件費が挙げられます。また、運用コストには、継続的なメンテナンスと機器の修理コストなどが含まれます。

イチゴ工場の自動化コストは、様々な要因を考慮する必要があるため、他の産業よりも高くなる傾向にあります。また、自動化の導入コストは、工場の規模や生産プロセスの複雑さによって異なるため、これら2つのコストを正確に評価することが重要です。

自動化の利点

イチゴ産業に自動化を導入することで、人件費の削減、生産性の向上、品質管理の強化などのメリットがあります。加えて、自動化によって生産工程をより適切に管理し、需要の変化に合わせて生産量を維持することができるようになります。さらに、腐敗や廃棄によるロスを減らすことができ、より大きなコスト削減につながります。

自動化の課題

イチゴ工場の自動化を検討する際、いくつかの課題を考慮する必要があります。

最も大きな課題の一つは、選別工程の自動化の難しさです。イチゴは大きさや形が均一ではないため、種類を判別する自動化プロセスの開発が困難です。さらに、イチゴの実が繊細なため、種類の判別よりもいちごを傷つけないよう精密な選別作業が必要になります。

もう一つは、いちご工場の自動化に伴うコストです。さまざまな工程を自動化するためには、高性能な機械を購入する必要があり、その費用はかなり高額になる可能性があります。また、前述した通り、自動化には、プログラミングや機械のメンテナンスなどの人件費も必要です。金銭的なコストだけでなく、専門的なスキルを持つ労働者の再教育が必要な場合もあり、これは時間もかかります。
 
最後に、自動化にあたり、工場のレイアウトを変更する必要があるかもしれません。こちらもコストと時間を考慮する必要があります。

自動化事例

いちごカンパニー

いちごカンパニーは、『革新的な栽培技術で世界を満たす』企業を目指しています。
農業経験がなくとも栽培管理ができる生産体制を創り上げると共に、街の中に溢れる有効活用されていないスペースを活用し、そこを植物工場に変え、消費者の近くで新鮮なものを生産供給することを実現します。

https://www.15company.co.jp/

Oishii

日本の農業技術を活かし、世界で初めて植物工場で高級いちごの安定量産化に成功。圧倒的な強みはその“味”。日本のいちごを品種にあった最適な環境で栽培することで、世界最高品質のいちごを通年で栽培しています。
収穫したいちごの中でも最高品質のものを詰め合わせた「Omakase Berry」はマンハッタン中のミシュランレストランから注文が殺到しました。

https://oishii.com/

Canon

花や実の画像を解析し、イチゴの生育状況を数値化する。

画像認識AIによって花や実の数、葉の大きさ、実の色など、映像からイチゴの生育状況に関する情報を数値化し、さらに温度や湿度などの環境データを基に解析処理が実行されます。
過去の同時期の生育状況との定量的比較した結果、例年より生育が遅れていることが分かれば、施肥の量、温度や湿度のコントロールといった対策を行い、生育を安定させることが可能になります。

https://canon.jp/corporate/brand-stories/episode02

まとめ

いちご工場における工程の自動化は、効率や安全性の向上、人件費の改善など、さまざまなメリットをもたらします。しかし、機械や人件費が高額になる、仕分け作業の自動化が難しい、工場のレイアウトを変更しなければならないなど、自動化に伴う潜在的な課題も考慮する必要があります。これらの点を考慮することで、イチゴ工場の自動化を成功させましょう。

サンプル半額

一覧へ戻る